引越し後は毎日しばらく義父が来てくれて、子どもの生活が慣れるよう配慮してくれた。
通勤が遠くなったり、子ども達が転校したりと慌ただしい日が続き、長い休みには母が今度は私がと来てくれるようになった。
助かったのだが、朝もう一人分昼食を用意することになった。
作らなくて良いと言うがそうもいかず。
そして母はしっかり食べていた。
母の料理ははっきり言って美味しくないので、子ども達は食べない。
おなかいっぱいと言ってやめて、そのあとお菓子のバカ食いするのだ。
食べないことに文句を言われたこともあったが、仕方ない。
美味しくないのである。
それから数年して、子ども達がコソコソしだしたことがあった。
当時はやっていたゲーム機をお母さんには内緒ね!と言って買い与えたのだ。
怒った怒った。
当たり前だ。
子ども達は庇ってみたけど私にしたら、それはおかしいと言って、内緒が正しいなら私は何もしないと宣言した。
母はそれを聞いて平謝りだった。
でもゲーム機がなくなる訳ではなく既成事実として残った。