先日、父母の先祖の墓参りをした。
もちろん父にも母にも内緒で。
母方の墓は、実家のあった場所の目と鼻の先の田んぼの一角にあるので、ふらっと行けるのだが、父方は寺の中にあって、しかもその寺の名前を忘れてしまっていて、叔母やいとこに聞く訳にもいかないので探し回った。
3軒目で見つけて無事お参りしてきた。
内緒なので花はなくただ手を合わせてきた。
母方の実家は10年以上前にお家騒動のあと取り壊して更地になったと聞いて、私はあの家が大好きだったので、まだ父方祖母が生きていた時に会いに行って、母方の墓参りもしたけど、その時は見たくなくて行けなかった。
今回は見てみようと気持ちを整えて行ってみた。
本当に何もなくなっていた。
土間や囲炉裏や…何もかもが立派な古民家だった。
大きな蔵も庭の井戸も柿の木もなかった。
更地になっていた。
私は、子どもの時の春夏冬休みは、そこで過ごしていた。
そこで過ごすことが大好きだった。
私の気持ちの原点はあそこにある気がしてる。
なくなってしまったことが悲しい。