早く救急車に乗せたいとは思うが、私は温泉地にいて、駆けつけるとしたら自宅でまだ寝てるであろう息子に頼むしかない。
とりあえず夫が息子に電話して支度だけして欲しいと頼んだ。
次に父の居場所を確認したくて、夫が母に3度目の電話をしたけど、相変わらず救急車に乗せてくれしか言わない。
知恵を絞るしかない。
まずは本人を刺激しないことだ。
父に3度目の電話をかけた。
はい〜なんて呑気な口調で出た。
死んじゃうよーと優しい口調で言うと、えへへーなんて笑っている。
大丈夫だよぉちゃんと行くからさーと言うので頼むよー…ところで今何してるの?と聞いてみた。
今は〜し ご と だ よーと答えが帰ってきたので、生きがいで働いているシルバー人材センターの仕事だとわかった。
なるべく早く行ってね〜と言って電話を切った私は、シルバー人材センターの電話番号を調べて電話をかけて、担当の人に助けを求めた。
自分が温泉地にいてとは言いづらいので、ちょっと出先にいてと言って。