母は弟の試験日程が近づくと、心配のあまり変になっていった。
元々変だけど、なんなら大げさに言うと発狂してる感じ。
仕事から帰り部屋にいると、ものすごい勢いで階段を駆け上がり、いきなりドアを開けて…
(ドアにネジのひっかける鍵をつけたら無理やりドアを引っ張って壊したことも)怒鳴るのだ。
それが何を言っているのか聞き取れない。
アンタなんか…までは聞き取れるがあとは●▲■※=× × × 。
そして勢いよくドアをバンと閉めて階段を駆け下りていくのだ。
あ、狂った…‼️
私はそーっと隣の部屋の弟に、勉強中なのにごめんね〜そろそろ試験?と聞く。
なんで?って聞き返されて、そりゃそうだわ…と思いながら、いや〜励まそうかと(笑)
ふーんありがとうと言って弟はまた勉強に戻った。
それからは、そういう時期はそうなんだと思うようにした。
弟はたまにリビングで勉強することもあって、何か私が話しかけると、母がすごい剣幕で、くだらない話をするなと言うことがあって、弟だって息抜きしたいだろうにと思ったけど、結局は弟に気を使わせるだけだった。
家の中に私の居場所はない状況だった。
私はできるだけ仲良くなった同僚やそれまでにできた友達と遊び歩くようになっていった。