shaanmeもやもや毎日

もやもやした気持ち

二十歳の頃

短大に通っていた頃から、私が結婚する相手は医者か弁護士か会計士以外は認めないと母が言い出し、どこぞの駅の近くには会計士専門学校があるみたいだから、誰か引っ掛けてくれるかもしれないからウロウロしてこいと言ったけど断った。

当たり前だ。

そもそも美人かブサイクかと言えば、圧倒的ブサイクな私が、ウロウロしてどうにかなるわけがない。

真面目に言ってる母が明らかおかしい。

短大出発の朝見送りに来てくれた友達に話したら大爆笑で、しばらくツボにハマったのか思い出しては笑っていた。

真面目に母が言う理由はひとつだ。

弟がトップクラスの国立中学に合格したのだ🈴

ただそれだけの理由なのだ。

それまでにも弟は四谷大塚進学塾のテストで一番取って賞状もらったりして、母は弟が東大に行くものと決めたので、私が弟と釣り合わないのが許せないのだ。

私個人の人生など、弟の邪魔しないでくれれば、できれば弟の人生を盛り立ててくれればいいくらいのモノなのだ。

弟の邪魔をしないためには、せめて公務員になってもらわないといけないと決められ、卒業前に試験を受けさせられたけど、何しろ勉強ができないから受からないのだ。

そして就職が決まらないまま卒業して実家に戻ることに。

もう少し社会性や知識があれば、実家に戻らず自分で就職先決めておけば良かったと、今は思うけど、あの頃は何一つ自分で決めさせてもらえてないから、1人で生きていく自信はなく、帰るしかなかったし、またヒドイ扱いをさせるのがわかっていても帰りたかったのだ。

そうして就職先が決まらないまま卒業して実家に私は戻った。

戻る少し前に、私は成人式を迎えるのだが、母は写真くらいは撮るかと聞いてきたけど断った。

興味ないし、着たところでうれしくないからと答えて私は土産物屋のバイトして過ごした。

自分はダメな人間だと言われていたし、自分でも思っていたので、後ろめたさから成人になったことが、おめでたいなんて素直に思えなかった。

短大の学費以外の生活費をバイトして賄っていたのも、短大入る時に、高卒よりはマシだから行かせてやるが、無駄なお金を使わされてるというようなことを言われたからだった。

成人式のお金なんてとてもじやないけど恐ろしくて出してなんかもらいたくなかった。

 

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